「あたたかい」がイタリア語にはない

イタリア語 語彙

日本語には気候を表す言葉には、熱い、あたたかい、涼しい、寒い、4つがあります。
英語にも hot ,warm,cool, coldという四つの言葉があります。
ところがイタリア語にはcaldo, fresco,freddoという3つの言葉しかありません。

ここで不思議なことが起こってきます。

ジェノバは冬暖かい

この文章はどう訳したらいいのでしょうか?
英語ではIt’s warm in Genova in winter.です。簡単です。ところがイタリア語だと途端に頭を抱えてしまします。
一応tiepidoという言葉はあります。ただこのtiepidoという言葉、日本語のもつ暖かいといいイメージよりは若干ネガティブな感じがします。暖かい、というよりは、生暖かい、といった言葉がぴったりくるかもしれません。tiepidoが食品に使われた場合,もっとネガティブ感が強くなります。il caffè tiepidoというと暖かいコーヒーではなく’ぬるい’コーヒーです。(余談ですが英語ですとぬるいコーヒーはlukewarm coffeeとなります)

calduccioという言葉もあります。ただ友人のイタリア人ネイティブによるとこの言葉は気候には使われることはなく、暖炉の前などで、あったかいねーーといった感じの言葉とのこと。難しいですが上の文章をあえて訳すとすると Non fa freddo a Genova in inverno.ということになるのではないかと言われました、、、

余談ですがイタリア語には「浅い」という言葉(英語でshallow)も存在しません。「浅い」は poco profondoとなります。日本語でも深さとは言いますが「浅さ」と言わないのと同じですね

Thank you :Victoria Bilsborough

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