グランブルーを見てイタリアを好きになった?? 

イタリア映画

広尾駅からちょっと歩いたところにあるボナセーラ系のリストランテのHPを見ていた時、意識高い系のお客さんが、グランブルーをみてイタリアを好きになった、と書いてあるのをみて少し複雑な気持ちになった。ちょっと待って!あなた本当に見ました?

自分は公開した時は見ていない。有名な映画なのでイタリアに興味を持ち始める前からなんなくストーリーだけは知っていた。ジャック・マイヨールがシチリアの海でライバルのイタリア人とフリーダイビングの競争をする話。ジャックの俳優は知らなかったが、ライバルのイタリア人はジャン・レノがやっていた、そんなことくらい知っていた。

初めてこの映画に関してびっくりしたのは、シチリア出身のイタリア人と話した時のこと、

私:シチリアといえばグランブルーだよね
彼女:グランブルー?? Non lo conosco.
私:(そんなはずはない、もしかして違う名前かも)ジャン・レノがでていて、タオルミーナが舞台で、、、
彼女:?? ジャンレノはもちろん知っているけどそんな映画あった?

と言う不思議な会話になってしまった。

びっくりした。 日本人はグランブルーといえばシチリア、シチリアといえばグランブルーだから(流石に彼女はゴッドファーザーpadrino は知っていたので映画の常識がないわけではない)
と言うことでAmazo primeで初めてグランブルーを見てみた。

確かに映像芸術的には素晴らしい。シチリアの海に面したリストランテにも行ってみたくなった。

だけれども

ジャンレノの演じるイタリア人が酷すぎる。マザコンmammone、向こうみずtemerario、傲慢arroganteのイタリア人悪いくせ3拍子 おまけに最後は死んでしまう。
僕が許せないのは彼が潜るときに国旗を背負っていたことだ。国旗と言うのは国を象徴するもの、フランス中華思想の監督がイタリアを貶めている意図がありありと感じられ
気分が悪くなった。
もっとひどいのが完全版には日本国旗を背負いBanzai と言って潜水するダメダメ日本人が出てくる。

リュックベンソンはかなり狡猾なレイシストだ。

イタリアではモデルの男性が裁判を起こし長らく上演されなかった。(イタリア語のwikiはフランス語に比べて極端に短いのがわかるであろう)よって

実はイタリアではこの映画あまり知られていない。


日本人もジョークとして鷹揚に構えているべきではない。いかに名監督だといえども文句は言うベキなのだ、(個人的にはダメダメ日本人も国旗を背負っていなければ許容範囲だが)これがイスラエルの国旗だったら、映画はお蔵入りになっていたであろう。

Photo: thank you ! Thomas

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