コンマ1秒の世界

日本文化

はるか昔の話である、大学を卒業し新社会人となった時、上司と T大を出た大変に優秀な同期の女性と小数点についての話になった。表題のように「コンマ1秒の世界」と言う表現が存在するし、手書きだとどちらかといえば、小数点は点(英語ではperiod,イタリア語ではpunto)と言うよりカンマ(英語ではcommaイタリア語ではvirgola)じゃないの、と言う話をしたら、小数点なんだから点に決まっているじゃないと、二人から社会人にもなって常識がないなあと言われたことがある。

確かに日本では少数点はpunto,1000毎の桁につく数字はvirgolaとなっているが、これは国際単位系によると、どちらでもよく国によって違っている 日本では慣用的に このようになっているが、ご存知のようにイタリアでは逆になっている。

実はこのことより貿易で大損害を出して潰れた企業もあるという。確かに 1.000€ とか言われたら一ユーロなのか、千ユーロなのか判らない(正解はイタリアでは千ユーロ、イギリスだと一ユーロ、しかしながら実際には小数点いかに3桁の数字を見ることはあまりないが、、)なれない日本人はなんじゃこれ計算間違っている?もしかしてリラ表示など?😱と頭がこんがらがってしまうかもしれない。

コンマ1秒の世界はイギリス流の考え方、フランス流(またはドイツ流?)の考え方がゴチャまぜになったことから来た言葉であろうあろう。(もしかしたら日独伊3国同盟の時はこれが推奨されていたのかもしれない、英語は敵性言語であったので)イタリア語を勉強し国際単位系というものを知った後、あの時の自分に言ってあげたい「お前は決して間違っていないんだよ」と。

余談であるがイタリア語の点(punto)がpungereの過去分詞(participio passato)と知った時は軽い衝撃を受けた「イタリア人は点を3次元的に考えているんだ!」と。

FOTO: sughero di Miani: il vino meraviglioso

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