実はビニール袋と我々が普通によんでいるものはビニールでできているわけではありません。ほとんどがポリエチレン(PE)でできています。ビニール(正しくは塩化ビニル)でできているものはというと、水泳に使う透明バッグ、透明デスクマットなどをイメージしていただくと良いでしょう。日本ではなぜかこのビニールという言葉が幅をきかせていて、ポリ袋がビニール袋と呼ばれています。(ちなみに硬さはだいぶ違いますがポリバケツもPEでできています)
さて欧米ではこの種の間違いはなく、ビニール袋は英語ではplastic bag, イタリア語ではbustina di plasticaと呼ばれています。ここでプラスティックって一体なんなのという感じではありますが、プラスティックというのは「可塑性を示し任意の形に加工できる高分子」の総称で大抵の場合化学合成されたものを指します。ビニールもPEもプラスティックの一種であるので欧米のこの言い方は問題ありません。
ではイタリア語でビニール(il vinile)というと何を指すと思いますか?
実はイタリア語でvinileとは日本でいうレコードのことを指します。(何それ?20代未満の方はいうかもしれません)またあまり一般的ではないようですが英語でもvinyl(発音はヴァイナル)というとレコードのことを指すことがあるようです。
イタリアはでは30年の歳月を過ぎてレコードの売り上げがCDを追い抜いたという面白い記事があります。時代はめぐるですね!
食品トレー、発泡スチロールなどもポリスチロールでできていてプラスティックの一部です。
イタリア語では食品トレーはvaschetta di polistirolo(透明なものはvaschetta di plastica)
発泡スチロールは polistirolo espansoと言います
thank you karina