マルタという国(マルタ共和国)と国もどき(マルタ騎士団)

イタリア地理

 シチリアの先にマルタ島という島がありマルタ共和国という島国になっている。EUにも加盟していてコインも発行しているれっきとした国家である。首都はバレッタであり公用語はマルタ語と英語である(イタリアのテレビも見られるらしく、イタリア語も少し通じるらしい)
 1522年にギリシャのロードス島を追われた聖ヨハネ騎士団(のちのマルタ騎士団)がマルタ島にやってきて自分たちの島にしてしまう。その後ナポレオンの占領により名前を変えたマルタ騎士団はマルタ島を終われローマに移動する。
 マルタ島はその後イギリスの自治領となり、(つまりマルタ島に残っていたマルタ騎士団以外の人々はイギリス連邦の住民となる)第二次世界大戦後にイギリスから独立、島ごと共和国となった。

さてここでややこしい話なのだが、マルタをおわれローマに逃れたマルタ騎士団は正式名称「エルサレム、ロードス島及びマルタにおける聖ヨハネ主権病院騎士修道会」という国もどきで活動している。(wikiには丁寧にもマルタ共和国ではありませんと書いてある)領土はローマのマルタ宮殿という建物しか持たない(治外法権あり)ので正式な国とは言い難い😅が、国際法認められた国もどきとして国連、EUにもオブザーバー参加している。

日本人からするとバチカンだって国もどきじゃないか、と思うところであるが、ローマにはバチカンの他にマルタ騎士団(Sovrano Militare Ordine di Malta)というもう一つの国もどきがあったのである。

余談であるがドメニカという名前もドメニカ国とドメニカ共和国(こちらはどちらも正式な国)があり紛らわしい。

ついでにもう一つ余談であるがイタリアにはもう一つセボルガ公国というなんちゃって国家があり、マルタ騎士団と一緒になれば普通の国家になりウィンウィンの関係になるのではないかと思っている。

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