大根とカブと菜の花

大根とカブの違いわかりますか?
形が違うだろ!というツッコミも入りそうですが、そうではありません。
例えば
聖護院大根と聖護院蕪は同じ形をしています。形で大根とカブを分けることはできません。
また二十日ダイコンをカブだと思っている人もいますが、二十日ダイコンは大根です。

カブはアブラナ科アブラナ属であるのに対し大根はアブラナ科ダイコン属であり、微妙に違います。カブの食べるところは茎の部分で、大根は文字通り根っこです。食感がカブは柔らかく、大根はシャキシャキした感じになります。

カブは日本だけでなく、ヨーロッパでもよく食べられている食材で、
イタリア語ではrapaと言います。
一方大根を食べるのはほぼ日本だけで、イタリア語ではrafano bianco(rafano verdeは西洋ワサビを指すことから分かるように独特の辛味成分が西洋では嫌われているようです)といいますが、最近日本食がブームになってきているのでdaikonの方が通じるかもしれません。

ちなみに菜の花とはアブラナ科アブラナ属の花の総称であるので、アブラナだけでなくカブの花も菜の花となります。

したがって

Puglia州でよく食べられている cime di rapa(英語で言うところのturnip top, 日本語に直訳するとカブの上部)は菜の花のようなもの、と書いてある記事をたまにみますが、
これは間違いで、れっきとした「菜の花」です。

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