皇帝だけど皇帝じゃない

ヨーロッパ史上最も重要な人物であるカエサルですが、イタリア人にカエサルと言っても誰もわかりません。イタリア語ではカエサルはCesare(チェーザレ)といい、カエサルといわれるとドイツ語Kaiser を思い浮かべるようです。

以下wikiより引用

 il termine Kaiser deriva direttamente dal titolo di Cesare(in latinoCaesar, pronunciato /ˈkae̯sar/) di cui godevano gli imperatori romani.

カエサルはドイツ語には残りましたが、イタリア語には残りませんでした。

カエサル=皇帝 と言うイメージですが、これはアウグストゥス以降の皇帝が、偉大なカエサルに敬意を表して、名前の中にカエサルを付け加えるようになっているからです。(アウグストゥスの本名はガイウス・ユリウス・カエサル・オクタウィアヌス)
ここでとても不思議なことですが、
カエサルは皇帝にはなっていません。
あくまでも共和政ローマのdittatoreという肩書きです。(実質的には皇帝といっても差し支えないとも思いますが、、)最も皇帝に相応しい人物が実は皇帝ではないのです。(ここでいうところのdittatore は現在のような独裁者といったネガティブな意味はなく 日本語で独立執政官とも訳されるような米国大統領のような立場をあらわす言葉です)

余談ですが、現在イタリアにはCesareと言う名前の人が結構います。日本では家康、とか秀吉という名前の人はあまりいないので感性の違いを感じます。
またシーザースサラダはカエサルとは関係なく、アメリカ大陸でイタリア移民のチェーザレが考えたものと言われています。 

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