bravoだけどbravoじゃない

イタリア文学の最高傑作と言われるi promessi sposi(日本名、婚約者)を読むと冒頭の章で Don Rodorigoという悪役の手下のbraviと言う人たちが出てきます。
この人たちは今のイタリア語でいうところのbraviでは全くありません。日本語では悪漢といった表現が正しいかと思います。
イタリア語のbravoの語源は諸説ありますが、ラテン語からスペイン語を経て(Don Rodorigoはスペイン人です)元々 野蛮な、とか獰猛な、とか言った意味が、(悪党の中では)素晴らしい、と言う意味に変わって、今のイタリア語bravoになったようです。
現代スペイン語でも bravoは否定的な表現にも使われ
Su mujer es muy brava.は彼女の奥さんは素晴らしい、ではなくて奥さんは怒ってばかりいると言う意味になります。

英語でも terrificと言う意味が良い意味になったり、日本語でも「やばい」なんて褒め言葉(大谷やべー)に使われたりしますね。

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