ci mancherebbeを考えて日本語を学んだ話

イタリア語文法

ci mancherebbe(altro)はよく使われる表現であるが、文法的に考えるととても説明し難い言葉で、イタリア人ネイティブに文法的説明を聞いても?となる表現である。
まずci mancherebbeは、grazie! と言われたとき、pregoの代わりに用いられる。
どういたしまして、というよりは、
とんでもない、という感じのニュアンスを持っており英語のnot at all,イタリア語のdi nienteに近い表現である。

なぜci mancherebbe(altro)がそういう意味になるのはイタリア語でも解説が少ないが、私なりに解釈するとci は冗語としての小詞(particella)なので意味はない。altroが主語、mancareの条件法現在であるのであえて訳すとすると“他のものがないかな?(あるかな?)”となり、反語的に“そんなこと(grazie)以外のこともあるよね” となり“とんでもない”という訳になる。

ここで、とんでも“ない”という日本が出てきて実は自分もこの言葉を日本語を説明できないと知り調べたところ、とんでもないは とんでも+ない ではなく“とんでもない”という形容詞ということであった。ということは“とんでもございません”というのは間違った日本語である。例えば“はかない”という言葉があるが、はかございません とは言わない。イタリア人だからちゃんとイタリア語を説明できるわけではないし、日本人だからと言って日本語をちゃんと説明できるわけではない。イタリア語を通じて日本語を学んだ次第である。

またci mancherebbeは不思議と“きっとそうだ” という意味にも使われる。
Possiamo fare un foto?(写真とっていい?)
Ci mancherebbe!( もちろんだとも)
この場合は“ 他のものはないよね” →“これしかないよね”→もちろん  となる

Photo: Ego Bressan 2011@i lunga

コメント

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