farina とか小麦粉とかセモリナ粉とか

イタリア料理

日本では小麦粉は日本では強力粉、薄力粉といった分類がされています。小麦粉は成分として デンプン等の炭水化物とタンパク質(グルテン)からなり、このよう分類はタンパク質の含まれる量になってなされています。強力粉は粘りが強いため、ピザやパンなどに適しており、薄力粉はクッキーなどの材料に適していると言われています。

ではイタリアではどうでしょう? よくイタリアの料理番組を見ているとfarina00とかsemolaとかいう言葉を耳にします。この違いが日本人には非常にわかりにくいです。まずイタリアではgrano duro( 硬質小麦、よく言われれるデュラム小麦とほぼ同じものと言って良い)と grano tenero( 軟質小麦)に分かれます。
硬質小麦から作られるのがデュラムセモリナ粉です。デュラムは「硬質の」という意味で セモリナ(semola)とは粗く挽いた、という意味です。(ここで不思議ですが粗く挽いても軟質小麦はセモリナ粉とは呼ばれませんので セモリナ粉といった場合は、デュラムセモリナ粉を指すといっていいでしょう)イタリアの法律では乾燥パスタは100%デュラムセモリナ粉から作られなければなりません。一方軟質小麦はひき方の細かさによって、00とか0とか言われます。farinaという言葉は一般的に小麦粉と訳されますが、狭義の意味ではセモリナ粉(semola)はfarinaには含まれないことが多いです。
軟質小麦の分類は日本と違いグルテンの含有量ではなく、挽きかたの細かさによって分類されているので注意が必要です。つまりfarina 00(最も細かい小麦粉)の中にグルテンの少ないお菓子用の小麦粉(日本でいう薄力粉)、グルテンの多いピザ用の小麦粉((日本で言うところの強力粉)があります。日本でいう全粒粉( farina integrale)も基本的に軟質小麦からできています。

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