maglia nera cintura nera

イタリア文化

Maglia nera, cintura nera共にスポーツから来た言葉である。

maglia nera 直訳すると黒いシャツだが、この言葉は他にシンボリックな言葉を持っている。

ツール・ド・フランスは日本でも有名だがイタリアにもそれに負けるとも劣らないGiro d’italiaという自転車レースがある。
そのレースにおいて最下位の選手にmaglia neraが与えられることになっていた。ただこれはアメリカの映画におけるラズベリー賞のように、この選手を貶める目的で作られたのではなく、最後まで諦めず走ったその努力を報いるための賞で、決してはずかしいものではなく時には優勝者と同様に讃えられていた。ちなみに優勝者はmaglia rosa(ピンク色のシャツが与えられることになっている)

ここから意味が広がってmaglia neraは自転車レース以外でも最下位の選手を表す言葉になっている。(日本だと敢闘賞、ブービーメイカーというニュアンスであろうか?)

またこの賞は maglia neraは1951年に廃止されていて。最後の受賞者がGiovanni Pinarelloで、彼は引退後イタリアを代表する自転車メーカーを立ち上げている。

一方cintura neraは日本語の「黒帯」から来ており、スポーツ関係なくいまではエキスパートを意味する言葉である。また素人さんという感じでcintura bianca「白帯」という言葉もよく使われている。

photo: thank you Ian

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